はじめに


こんにちは、ラボ祐です。


今回は、PMP試験に登場する「Value-Based Delivery(価値に基づくデリバリー)」について、学んだことや今後の仕事に活かしたい考えを、3分で読める内容にまとめます。


あくまで、現時点でのラボ祐なりの理解です。




Value-Based Deliveryとは


Value-Based Deliveryとは、クライアントにとって本当に必要なものを正しく理解し、価値のある成果を提供するという考え方です。決められた仕様どおりに成果物を納品するだけではなく、その成果によってクライアントの課題が解決されたか、期待する効果が得られたかを重視します。


Value-Based DeliveryにおけるValue


Value-Based Deliveryにおける「Value」を理解するためには、クライアントの現場や業務を知り、そのクライアントにとって何が価値なのかを考えることが重要です。たとえ効率的で品質の高い成果物であっても、クライアントのニーズに沿っていなければ、本当に価値のあるものとはいえません。また、価値はコスト削減や作業時間の短縮のように、必ずしも数値で測定できるものばかりではありません。利用者から苦情が出ないこと、現場に混乱を生まないこと、既存の業務が円滑に進むことも、クライアントにとって大切な価値になり得ます。


Value-Based Deliveryを実現するために、プロジェクトマネージャーができること


Value-Based Deliveryを実現するために、プロジェクトマネージャーにはどのような行動が求められるのでしょうか。


私は、特に次の3つが重要だと理解しました。


1. クライアントの価値やニーズを理解し、実行につなげる


まず重要なのは、クライアントとの対話を重ね、相手にとって何が価値なのかを理解することです。


ただし、価値やニーズを理解するだけでは十分ではありません。理解した内容を要件や優先順位、具体的なアクションに落とし込み、チームの実行につなげる必要があります。


プロジェクトの途中でも継続的にフィードバックを受け取り、「いま取り組んでいることは、本当にクライアントの価値につながっているか」を確認することが大切です。


2. 価値あるものを届けるために、ときには「No」と伝える


クライアントから求められたものを、すべてそのまま受け入れることが価値提供とは限りません。


依頼された機能が目的に合っていない場合や、コストやリスクに対して得られる効果が小さい場合には、プロジェクトマネージャーが「No」と伝えることも必要です。


もちろん、ただ否定するのではありません。なぜ難しいのか、どのような影響があるのかを説明したうえで、より価値の高い代替案を一緒に考えます。


「No」と伝えることは、クライアントの要望を拒絶することではなく、本当に必要な価値を守るための行動だと考えます。


3. チームに価値を重視する文化を醸成する


価値を意識するのは、プロジェクトマネージャーだけではありません。


チームの一人ひとりが「何を作るか」だけでなく、「なぜ作るのか」「誰にどのような価値を届けるのか」を理解することが重要です。


日々の会話やレビューの中で、成果物の完成度だけではなく、それがクライアントの課題解決につながっているかを確認します。


このような問いかけを積み重ねることで、与えられた作業をこなすだけではなく、チーム全体で価値を考えながら行動する文化が育っていきます。


ラボ祐の独り言


これまでのデリバリーを振り返ると、クライアントが求める価値を強く意識できていたかと問われれば、必ずしもそうではなかったように思います。


提案内容に沿って、システムを期間内に高い品質で設計・構築する。そのことだけに終始していたような気がします。


クライアントとの対話を重ね、業務を深く理解し、本当に価値のあるものを提供する。そして、価値を重視する意識をチームに根付かせる。次にデリバリーの機会があれば、これらの点を意識したいと思いました。


Value-Based Deliveryを実践することで、SIerの仕事が、より手触りのあるものに変わるような気がします。


大規模な案件では、クライアントとの距離が遠くなり、目の前のタスクをこなすことだけに意識が向いてしまいがちです。しかし、誰のために仕事をしているのかを忘れてはいけませんね。


さて、今日はこのあたりで。PMPを取得して、体系的なマネジメント力を身につけていきましょう。


それでは、また次回。ごきげんよう。